Caffè mocha おかわり3杯目

年相応な女性として普通に生きています。

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トルコのエスメライさん

保管No.365:2012年 11月 7日 (水)
Category:Milk Espresso is Caffè Macchiato ♡


トルコのエスメライさん

今日はGID系の話題。
携帯写真カテゴリーではないので興味の無い方は素通りしてください。

トルコのニューハーフ、エスメライさん
(トルコ ミリエト紙より、以下原文、翻訳ページ掲載)

fft17_mf158711.jpg

お国が変われば人々の見方や感じ方それに接し方など当然変わります。
日本ではある程度定着しつつあるその手の人への認識と扱い方、
影の部分は目をつむるも表向きはとても大人な対応で接してくれます。

ここにあるトルコ人女性、
エスメライさんと言われる方の新聞記事が掲載されているのを発見!
ニューハーフとして紹介されているようです。

原文はチンプンカンプンなので
翻訳してくれた方のページを読ませていただきました。
直訳の部分も多く、分かり辛いので
私なりに噛み砕いた内容でお伝えしたいと思います。

捉え方に問題があるかもしれないので
原文アドレスも後に紹介しておきます。

舞台はトルコのイスタンブール。
様々な文化が交流する大都市で、
エスメライさんはそんな街で暮らしています。

1月4日付けのミリエト紙日曜版に掲載された内容は、
私にはとてもショッキングなものでした。

お国柄、社会性は認識していましたが、
現実を知るとやるせない気持ちになりました。

この国の政治、宗教に関してどうこう言うつもりは毛頭ありません。
しかし、GIDに対する偏見がここまでとは
正直この記事を見て絶句せずにはいられませんでした。


************

1月4日付けのミリエト紙日曜版より、

fft16_mf158710.jpg

ファティフ・テュルクメンオウル氏のコラム。
イスタンブールで暮らしている
ニューハーフのエスメライさんにインタビューをする。

エスメライさん、かつてヘルス系*4のお仕事に従事し、
今は夜のベイオウル街 で“ムール貝のピラフ詰め”を売り、
“魔女の風呂敷”というコメディー・ショー の舞台に立つ事もある方。

年明け早々、エスメライは自身に関する全てを明らかにする為、
私の前に姿を現したのである。

早速インタビュー開始!


Q : 周りからの圧力(抑圧?)*1というものを感じますか?

A : AKP政権(公正発展党)になって“圧力”が始まったというのは間違い!

それは、AKP政党以前のスレイマン大帝が活躍した時代から我々への扱いは
変わってはいないから。
当然、今、一人のニューハーフが、AKP(公正発展 党)やCHP(共和人民党)へ
“仕事が欲しい”と泣きついたところで、
どちら の党も相手にはしてくれないでしょう。
しかし、AKP政党になって圧力が 減ったとも聞きます。
これは政党の意志が変わった訳ではなく、
個人個人の意識レベルが改善されたからに他ならない。


Q : 独りで暮らしているんですか?

A : ハイ、独りです。男友達もいません。

でも、恋人がいない事で悩んだことはありません。
人は独りになることも必要です。
私は人生を楽しんでいますよ!


Q : 今は“ムール貝のピラフ詰め”を売ったり、舞台に立ったりしてますよね?

A : 両方とも続けています。

ムール貝を売っている時に嫌がらせを受けたことはありません。
ただ、ある少年が「お姉ちゃん、頼みがあるんだけれど」と
言い寄ってきたことがあって、
私は「何なの?」と訊いたら
少年が「セッ○ス」 と言うんです。
「君は頭がおかしいのかな? 私はニューハーフよ」言うと
少年「解る けれど・・・」と一言。
翌日、その少年が来て私に謝りました。
それから、週 に2回ぐらい来るようになり、
時々、お喋りしています。
今ではその少年と友達です。


Q : 将来は?

A :「家があって、夫がいて、車もあって」なんてことは望んでいません。

あっても良いけれど・・・。
しかし、大きな不安があります。
それは社会的な 不安です。
ある日、テレビで女性物の裁縫番組を観ていて、
たまたま他のチャンネルに変えたんです。
すると男性が自分の妻を17箇所も刺し殺したと言うニュースが入りました。
(典型的な男尊女卑な的な様子が伺える)
私は外国や他の都市へ行きたいと思ったことはありません。
出来れば今暮らしている所で生活したいと考えています。
私はスピーチの為にドイツへ行っ たりしていますよ。
あそこだって楽園じゃありません。
警官の暴力はあるし、 ニューハーフは売春しています。
(たぶん突っ込んだ話が出来ないのはお国柄なのか、
この話の裏にある物が見え隠れしています。)


Q : 現在、ヘルス産業に従事していないニューハーフ(あなた)を、
人々は喜んでいますか?

A : 私を見て、地面に唾を吐いたりしている人たちまで、
「良かったな」と言ってます。

大袈裟なことを言う人もいますね「ほら見なさい。この人は救われたよ。
他の連中も救えるはずだ!」なんて考えたりしているんです。
それではヘルス産業はニューハーフの罪で出来ているの!?
(なんとなく悔しさがにじみ出る文章ですね)
私は現在ムール貝を売っている。
街角の人達と仲良くやっています。
バーのボディガードたちは私のことも守ってくれます。
今では私、その街角の名物にもなっているんですよ


Q : “名誉の殺人*2”はニューハーフに対しても行なわれますか?

A :「家族が私を見つけ出して殺すだろう」という恐怖は、
全てのニューハー フ、同性愛者にあります。

実際“名誉の殺人”も発生しています。
友人のウルファ (注釈:南東部地方の県)出身者は捕まえられて連れ戻され、
手足を縛られたそうです。
でも、部族会議が開かれた末、「これを殺すのは止めよう。
こいつは女じゃない。殺したらニューハーフを女であることを認めたことになる」
という結果が出たと聞きました。
つまり、私たちは殺すにも値しないと思われたんですね。
私達は余りにも名誉を汚してしまったから、
もう清めることはできないと言うのでしょう。


Q : どういう経緯で舞台に立つようになりましたか?

A : 10年ほど前、ヘルス産業から足を洗いました。

友人たち誰もが、そんな私に仕事をくれませんでした。
カフェテリアでウェイターも出来たし、厨房で働くことも出来たのに・・・。
大変でしたよ。
家でパイを作って売ったり、ショールを編んで売ったりしました。
あの頃、周囲の人々の二面性を知りましたね。
ある時、大家さんが“ムール貝のピラフ詰め”を持って来て
「オイ、これを売って来い!」と言うんです。
そうやって無理強いされてムール貝を売り始めました。
その頃でしょうか、人々は私の物真似の才能に気づいたんですね。
村の結婚式で、子供の 頃から物真似をやって見せましたよ
私もこう叫びたい「こんな道があっても良いだろう」って。
(物まね=舞台なのかな?)


Q : 練習したりしなかったんですか?

A : プロデューサーをやっている友達と
一緒にショーの骨組みを作り上げたんです。

女優のアイチャ・ダムガジュも私の友達です。
彼女とは1ヵ月一緒にや りました。
アイチャは私に舞台の使い方を教えてくれたんです。
下ネタは使わないようにして、罵詈雑言の無いショーを作りました。
ジャーレ・カラベキル とも1ヵ月やっています。
ショーの名前も付けましたね。
“魔女の風呂敷”。
ビルギ大学の試演会では、300人の会場に800人も入ったんですよ。


Q : 地方巡業にも出ましたね?

A : ディヤルバクル(訳注:南東部地方の県)まで行きましたよ。

この前は、ミマル・シナン大学で、学生たちが私に
「先生」と声をかけたんです。
社会学を学ぶ学生たちは、私や舞台のことをとても良く理解してくれました。
私は小学校しか出ていないのに、彼らは私を「先生」と言うんですから・・・。


Q : 舞台は続けるんですか?

A : “魔女の風呂敷”が巡業に出た時は、名前も“魔女の風呂敷旅に出る”でした。

イスタンブールでは違う舞台をやりますよ。
多分、“魔女の風呂敷逗留中”。


Q : エスメライは本当の名前じゃないでしょう?

A : もう私の名前はエスメライですよ。
もう一つの名前は私も忘れました。

1972年にカルス(注釈:トルコ最東部の県)で生まれて、
15歳の時、イスタンブールへ出てきました。
18歳の時以来、カルスには行ってません。
私の場合、社会から疎外されるような条件が全て揃っていますよね。
“女”“クルド人” “色黒”“フェミニスト”・・・。


Q : 家族は? ご両親は?

A : お母さんとは時々会っています。
父とは20年来、全く会っていません。

6人兄弟です。
女兄弟とは会っていますよ。
皆、結婚して家族もあります。
兄 たちとはもともと仲が良くありません。
それで傷ついたこともないです。


Q : 何歳の時、イスタンブールに出て来たんでしたっけ?

A : 15歳です。

どんな仕事でもしました。
イスタンブールは私を救ってくれる、そう考えていました。
私は7歳まで自分のことを女の子だと思っていたんですね
でも実際は男の子、違っていました。
それから男が好きであることに気がつきました。
イスタン ブールでは、まず母方の叔父さんの家に住まわせてもらって
ペンキ屋の仕事をしました。
それから、レストランでも働いたけれど、ずっと嫌がらせを受けました。
16歳の時に、同性愛者のグループと知り合い、
18歳でニューハーフ となる決意をしたんです。
そして女性のような身なりで出歩くようになったのです。


Q : しかし、性転換の手術はしていませんよね?

A : そうです。

心理的にはいつでも受け入れられる状態だったけれど、
経済的な問題を解決できませんでした。
ある日、スカートを穿いて街に出ました。
家族の援助がなく、教育もなく、家もなければ、
辿り着くところは一つしかありません。
ヘルス産業です。
他の道はありません。


Q : 今度は、そこでも他の闘いが始まったんですね?

A : とても厳しい闘いです。

まず、名誉の問題を考えなければなりませんでした。
私は封建的な構造の中で育ったんです。
骨の髄までしみついた“男と女の役割”であるとか
名誉の概念を消し去ることは不可能でした。
最初は「昔のメフメット(本名)は死んだ。
もうエスメライになるんだ」と言ったものです。
しかし、あの仕事は全く好きになれませんでした。
そして5年間苦しんだんです。
「ここ からどうやって脱け出すこと出来るのだろう?」と考えました。


Q : 5年も勤めていたんですか?

A : そうです。タルラバシュ、メルテル、ハルビエ、至る所で働きました。

その当時はインターネットなんてありませんでした。
今、セックス産業は、皆、 インターネットでやるようになっています。
私は警官のありとあらゆる暴力にさらされました。
拘留されたり、髪を切られたり。
辛かったです。
その時、女とは何であるか解ったんです。


Q : ここで言う女とは?

A : ある日、引越しをしていたんです。
机が一つ残っていたんで、私がそれを持ち上げたら、引越し屋の人が来て、
彼は「姉ちゃん、止めなさい。腰を痛めるよ」と言いましたね。


Q : でも、それは女性を尊重したからじゃありませんか?

A : 違いますよ。全く逆、彼は男の力を誇示しようとしたんです。
(つまり、男の仕事に女は手を出すな!ってことかな?)

私はその日以来、それを克服しようとして来ました。
プナル・セルチュクと知り合いました。
アトリエでの経緯はたくさん書かれていますよね。
街角に捨てられた物を集めて来て、色んな物を作りました。
それから、本を読み始めたんです。
ほんの少し自分を進化させることができましたね。
その後、“自由と連帯の党”のメンバーになりました。


Q : “自由と連帯の党”の経験は貴方にとって幸せなものでしたか?

A : 最初はそう感じましたね。
後にそこは天国ではないことが解りました。

左派の政党でしょ。
何人かはクルド人やアルメニア人もいて、少しニュー ハーフも・・・。
そういう風に考えているんですね。
平等なんかありませんよ。
ガザは破壊されてしまいましたよね。
平等は何処にあるんでしょう?
何処でも同じです。
社会的な転換を迎えなければ、平等について語ることは不可能でしょう。


Q : ディヤルバクルで、“娘シャーバン”と呼ばれていた
「シャーバン・チェレン」が殺されてしまったのは知っていますね?

A : えっ!? シャーバン姉さんが、ディヤルバクルのシャーバン姉さん?
ああ、シャーバン姉さんが亡くなったの・・・今初めて聞きました。

ニューハー フはたくさん殺されていますから・・・。
とても愛されていましたよ・・・。
私も知り合ってとても好きになりました。


Q : “娘シャーバン”は、南東部で同性愛者として生き続けたわけですから、
それは容易なことじゃなかったでしょう?

A : いや、ある同性愛者がディヤルバクルやハッカリの街を出歩いたところで
何にも起こりませんよ。
内部アナトリアのが厳しいでしょうね、石を投げられますよ。
私は南東部にそれほど問題はないと思っています。
イスタンブールのようなもんです。
私がディヤルバクルでショーをやった時、会場は満員の盛況でした。
しかし、ニーデとかヨズガット(訳注:いずれも内部アナトリアの県) へ行ったら、
どうなることやら解りません。


************

以上がエスメライさんのインタビュー内容。
お国が違うと事情も違います。

驚いたのは、
>ニューハーフはたくさん殺されていますから・・・。
をさらっと言っていること(内心とは真逆の行動?) 彼女達にとって、
それはいつ起きてもおかしくない出来事。
死と隣り合わせの日常に深い悲しみを見た気がします。

その中で幸せと取るか不幸と感じるかは、己の気持ち次第。

エスメライさんが懸命に生きた証は、
後世に受け継がれより良いものに変わっていくに違いありません。

*1 baskısı:圧力、威圧、抑圧、強制、脅迫
*2 名誉の殺人(めいよのさつじん、honor killing):女性の婚前・婚外交渉 (強姦の被害による処女の喪失も含む)を女性本人のみならず「家族全員の名誉を汚す」ものと見なし、この行為を行った女性の父親や男兄弟が家族の名誉 を守るために女性を殺害する風習のことである。イスラーム文化圏では同性愛 者(LGBT*3)も対象となる。
*3 LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)または GLBT(ジー・エル・ビー・ ティー)とは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexuality)、そして性転換者 (トランスジェンダー、Transgender)の人々をまとめて呼称する頭字語であ る。この言葉は、頭字語であるLGBにトランスジェンダーの頭文字Tを付加して作られている。性的少数者と同一視されることも多いが、LGBTの方が、より限定的な概念である。
*4 卑猥な表現な為、言葉を変えています。当然ココにも掲載不可能な言葉。S○×産業。下で紹介している売春宿と同義語。
<原文> “O kadar namussuzuz ki, töre cinayetine bile layık değiliz!”
<翻訳ページ> 【210】トルコのニューハーフ【ミリエト紙】


************ エスメライさんのページを辿っていたらこんなページ見つけました。

トルコで苦悩する性転換者の日常

WEBPP096-01-thumb-autox500.jpg

(抜粋)
トルコ最大の商業都市イスタンブールにあるタルラバシ地区。
古びた建物が 並ぶ一角に、男性から女性に性転換した人たちが働く売春宿が存在する。
彼女 たちは望んで体を売っているわけではない。
国民のほとんどがイスラム教徒で あるトルコでは、
性転換者や性同一性障害者などは差別の対象だ。
イスラム世界では性的少数派を認めない傾向が強く、
こうした人たちが安定した仕事を得ることは非常に難しい。
売春宿で働けるだけで幸運だと言う人もいる。
売春を生活の糧にする人の多くは、路上で客を取ることを余儀なくされるからだ。
街に立てば、警察からの嫌がらせや暴力、性感染症などのリスクが高まる。
トルコでは売春行為は違法ではない。
それでも90年代には、性転換者が売春をする地区で取り締まりが行われた。
また政府は売春宿や売春を仕事とする人への許可証の発行を中止し、
売春産業の「違法化」を進めている。
世俗主義が国是であるトルコも今、国自体が自らのアイデンティティーに悩み、
イスラム主義に傾倒しつつある。
性のはざまにアイデンティティーを見つけた性転換者たちへの風当たりは、
さらに強くなりそうだ。

以上が記事内容。
<掲載ページ> http://www.newsweekjapan.jp/picture/41338.php#showcasePanel

ジョブに関しては、一昔前の日本と同じです。
ただ風当たりは半端無い。
やはりアイデンティティーを貫くって一筋縄ではいかないようです。
とは言え、宗教上の理由もさることながら、
人々の考え方も着実に開かれたものになってきているように思う。
未来が彼らに光をもたらしてくれることを祈ります。



<当時のコメント>

No title
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
添え状の書き方 2012年 12月 19日 (水)


Re: No title
なんとお呼びすれば良いのか?
添え状さん?
はじめまして
記事を読んでいただきありがとうございます。
喜んでもらえて大変嬉しいです。
milk 2012年 12月 20日 (木)








 
 
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テーマ : GID-性同一性障害  ジャンル : 心と身体

Comments






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Author:milk
私はいろんな混ぜ物で造られた飲み物です。パーツはいたって単純、加えるだけではなく減らしたりして今の造形になりました。美味いか不味いかは人それぞれ、まずは一口味わってみてください。
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